TECHNOLOGY

C・N・T (カーボン・ナノ・チューブ)

素材は『ナノ』の時代へ。

C・N・Tの特徴

超微細なマテリアルであり、形状は中空のチューブ状で適度なしなやかさと相当な強度を有している。
C・N・T単体だけの強度であれば、アルミニウムより軽く鋼鉄より強いと言われている。
ナノとは【ナノメートル=10億分の1メートル】といったサイズを表し電子顕微鏡を用いて確認出来る。

C・N・Tの効果

C・N・T粒子が繊維自体を繋ぎとめるレジン(樹脂)との間に入り込み、繊維間の結びつきを高める働きがある。
繊維間の結びつきが高くなると、ブランクの剥離を抑える効果に繋がり、従ってブランクのネバリ強度が上がる。
例えるならば日本家屋の建築において、古来から続く土壁の技術に近い。
竹などを格子状に編んだ下地に、土と藁(わら)を混ぜて塗り重ねることで壁状に仕上げるわけだ。
藁を入れる事で、下地と土との結びつきを強くし強度を上げる効果がある。
ロッドで言うならば下地がカーボンやグラスの繊維であり、土が樹脂であり藁がC・N・Tということ。

ベース素材への汎用性

カーボン・プリプレグ(*)や、グラス・プリプレグ(*)などベース素材を問わない汎用性を持っている。
すなわち使い方次第で、無限の可能性を秘めていると言える。
(*プリプレグとは繊維をレジン(樹脂)で固めたシート状のモノ)

電子顕微鏡写真(GSIクレオス社より提供)

イメージ図を使って説明すると、カーボン繊維と樹脂との間にC・N・Tが入り込んでいるのが分かる。

新素材の追求

釣竿の歴史は、素材の発展によって大きく進化をしてきた。
天然素材である竹などを利用していた時代から、グラスファイバーやカーボンファイバーへ時代は移り行き、より強度や弾性率を上げる為に、ボロンやアモルファス、アラミド(ケブラー)といった素材を添加している。
ただし添加させるという事は、ブランク自体の自重を重くさせてしまう。
どんな時代も軽量な竿を求められ、軽く強い竿が理想である。勿論、軽量なほど感度も高まるわけだ。
時代は進み、様々な弾性率をカーボン素材だけで表現できるようになり、テーパーデザインなど製法によって釣竿は限界を向かえたと思われていた。
そこで白羽の矢を立てられたのが、『C・N・T』カーボンナノチューブといったナノ系素材である。
前述の通り、プリプレグとは繊維を樹脂で固めたモノである。
その繊維と樹脂の間にC・N・T微粒子が入り込み、繊維と絡みつくことで繊維間での結び付きが上がる。
従ってブランクの自重を大きく変えることなく、ロッド本来が持つポテンシャルを引き出す効果があり、軽量でありながらネバリ強さを持たせることが可能になった。


インプレッション

ジグザム・ドラッグフォース( セミロング・スピニングモデル )

Staff T

第一印象は、ジギングが非常に楽になったと思える。
楽に操作が出来るといことは集中力が続き、釣果も次第に上がるようになってきた。
また、アクションや弾性率といった面もあってこそだが、ネバリを更に増強させてくれていると感じている。
大型のターゲットを狙いたいが、近年の近海ジギングでは簡単には釣れてくれない。
ワンランク下の繊細さを持ちながらも、ファイト時に余力を残せるブランク設計を可能にしてくれた。
C・N・Tをがもたらした安心感は、確実にアングラーへ大きなアドバンテージを与えてくれるはずだ。

ジグザム・ドラッグフォース(グラス・ベイトモデル)

Staff M

C・N・Tは新たなグラスロッドの世界を切り開いた。
グラスモデルをテストしてきて感じていたのは、グラスの食い込みを残しながらカーボン並みのリフト力が有ること。
激流と言える潮流の中で、疾走する青物の引きを抑え込みリフト出来、これまでに無い信頼度を与えてくれている。
また、ヘビージグの操作性も高まったと思える。グラス特有のモチっとした感の中に、C・N・Tが若干の張りを与えてくれ、グラスとカーボンの良い所を併せ持つ特異なロッドに仕上がっている。

ブリゲイド・グレイス C・N・T

Staff F

エギングロッドに求められる事は、一日中シャクリ続けられるバランスに有ると思っている。
シャクリ続けるには、軽いロッドが必要になる。しかし、軽さを出したいが相反して竿の強度は落ちていくもの。
その矛盾する面をC・N・Tが補ってくれることで、軽くても丈夫なロッドに仕上げることが出来た。
矛盾への挑戦を可能にし、柔よく剛を制する高バランスを体験して欲しい。

マグナフレックス

異素材同士を融合

製法の特徴

今までブランクを切って繋ぎ合わせていたが、この製法を導入出来たことで焼形した段階で1本のブランクとして作製することを可能にした。

それぞれ違う特性のある素材として、大別して『カーボン』と『グラス』の2種になる。
カーボンでも、弾性率の違いにおいて特性が異なってくる。
グラスとカーボン、弾性率が違うカーボン同士をチューブラー状のブランクに成形出来る製法である。


2つの製法

MagnaFlex製法には『Glass Flex』と『Carbon Flex』の2種がある。


GlassFlex (グラスフレックス)

グラス繊維とカーボン繊維。もしくは、弾性の違うグラス繊維同士を繋ぎ目を排しチューブラー状に加工。
ソフトなティップとハードなバットが可能だ。
トップ部が100%グラス、それより下部が全てカーボン素材(もしくはグラス素材)という特殊なブランク成形が可能となっている。
今までのロッドにおいてはティップを極端にソフトにする場合、ソリッド素材をチューブラー素材に繋いでいた。
対して、この製法を活用すると、全てチューブラー状に出来ることもあり軽量化が図れる。


CarbonFlex(カーボンフレックス)

低弾性・中弾性・高弾性など、それぞれ弾性率の違う素材をセクションごとに使用しチューブラー状に加工。
例えばティップには低弾性、ベリーには中弾性、バットには高弾性など、特性を活かしたブランクに仕上げられる。
チューブラー状にすることにより、感度を求めながらソリッド並みの食い込みの良いティップの成形を可能とした。
(補足として…極限に細い穂先は、ソリッド素材が有効である)


T-Free ティーフリーガイド設定

LGガイド、LDBガイド、Kガイドを組み合わせたTENRYU独自のセッティングです。
極細PEラインでも絡みにくい設定となっています。